【韓国トレンドキーワード】K-POPアイドル総参戦「バンバラバンチャレンジ」の正体 2005年の童謡が2025年に復活!

韓国で「バラパムチャレンジ」が話題になっている。SNS上でのダンスチャレンジだ。

「バンバラバンバラバン」というリズムに合わせて、肩を動かすダンス 。

韓国のSNS上では「シンプルな歌詞ダンスに中毒性がある~」などとコメントが行き交っている。韓国では2005年リリースの原曲タイトルから「バラパムチャレンジ」もしくは「バムパラパムチャレンジ」と呼ばれ、日本では歌詞から「バンバラバンチャレンジ」とも言われている。

SNS上で、以下のようなK-POPアーティストたちがチャレンジした。

IVE – 特にレイが76万再生数・7万いいねを記録
NCT DREAM

ILLIT
fromis_9 – グループ及びメンバー個別動画も投稿
LE SSERAFIM – 個別メンバー中心でSNSチャレンジ参加
VIVIZ
TXT –

ONEUS
KISS OF LIFE – 印象的な振り付けと個人別チャレンジ動画で参加
(G)I-DLE – ミヨン、ミンニ、シュファなどメンバー別動画投稿
aespa – ウィンターが420万再生数・46万いいねの最高人気動画記録
RIIZE – 最新チャレンジ参加で各種SNSプラットフォームで話題

ENHYPEN

いったい、この楽曲は何なのか? なんで流行った?

一般ユーザーのチャレンジに、芸能人とオフィシャルが”乗った”

「もともと韓国で2005年に子どもたちに向けて作られた楽曲が、20年の時を経て再び脚光を浴び、今度は大人たちの間で爆発的な人気を獲得している」という現象だ。

この楽曲「바라밤(バラバム)」は、2005年に放映された韓国の人気子ども向けアニメ「뽀롱뽀롱 뽀로로(ポロロ)」のスピンオフ作品「뽀로로와 노래해요 1기(ポロロと歌おう1期)」の10話に収録されたオリジナル童謡。

この楽曲は毎年、韓国の子どもの日(日本と同じ5月5日)にチャートを席巻する空前のヒット曲として知られ、YouTube再生数は4795万回に達している。

これを2014年にはKBSの育児リアリティ番組「스퍼맨이 돌아왔다(スーパーマンが帰ってきた)」に出演していた俳優ソン・イルグクの三つ子がカバーしたバージョンがネット上で爆発的人気を集め、子どもや保護者以外の年齢層にも知られるようになった。

また、2020年8月16日にはガールズグループOh My Girlが「뽀마이걸(ポーマイガール)」としてこの楽曲をカバー。さらなる認知度向上に貢献した。Oh My Girlとポロロのコラボレーションは、K-POPアイドルと子ども向けキャラクターの融合として大きな話題を呼んだのだ。現在のチャレンジブームの先駆けとも言える出来事だった。

ではなぜ、これが2025年の夏にSNSのチャレンジ、というかたちで再度ブレイクしたのか。

発端はTikTok上の韓国一般ユーザーによるチャレンジイベントからだとされる。2025年7月頃に始まり、TikTok上でブームとなった。育児を経験した世代からは「懐かしい」との声が上がり、MZ世代には「シンプルで面白いもの」と映った。20年前後のものが発掘され、世代によって違う反応が見られる。近年の大きなトレンド「ニュートロ」にも近い流れがあるブームだ。

一方、ブームに対し、ポロロ公式チャンネルもこのチャレンジも反応。初期の流行はファンと一般ユーザーから自然発生したが、公式ポロロ側もTikTokおよびYouTubeチャンネルを通じてバラバムの楽曲に合わせたチャレンジ動画を投稿した。例えばポロロのTikTokアカウント「@toktok_pororo」には「一緒にポロロ バラバム チャレンジに参加して楽しい歌を歌ってみましょう!」というキャプションと共にキャラクターのポロロが直接踊る動画が投稿されている。これらもブームの加速に一役買った、と韓国では見られている。

https://www.youtube.com/shorts/YTmkzMy9JwU

この夏に限って言えば「元々多く知られていた楽曲について一般のファンが始めたチャレンジに、芸能人やオフィシャルもハッシュタグなどで上手く乗って大バズリ」といったところだ。

ちなみに当初の英語表記は「Para Pam」だったが、2018年のNew 1기では現行韓国語ローマ字表記法に基づき「Bara Bam」に変更されている。

>韓国トレンド研究所 by 吉崎エイジーニョ

韓国トレンド研究所 by 吉崎エイジーニョ

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