韓国人の好きな「ロングセラー」は何? MZ世代に人気のアイスは「メロン味」カフェは「スイーツ激推し系」 

 

韓国人が”好きなもの”は何? それもロングセラーは?

そんな大型アンケートを韓国の世論調査会社「ギャラップコリア」が実施した。ベースは同社が2004年から始めた企画モノのアンケート調査の結果。今年の5月から6月にかけて2024年バージョンを実施。今年は企画20年を記念して「20年間好まれてきたもの」を発表した。

つまりは「ロングセラーは何か」というアンケート結果だ。

韓国トレンド研究所編集部では、このアンケート結果について「10代~60代以上を含む全体」と、そのなかから「10代~20代」を抽出。およそ韓国のZ世代を含む層が特に何を好むのかを抽出した。

ここ20年来、世代は代われど「韓国のZ世代」が特に好むものは何?

50項目はすごく多いので、まずは10項目を。

 

1.好きなラーメンブランド

10代・20代
辛ラーメン(40%)
ジンラーメン(18%)
ブルダックポックンミョン(10%)
全体
辛ラーメン(35%)
ジンラーメン(15%)
アンソンタンメン(11%)

10代20代と全体双方で2位に入ったジンラーメンの麺は、日本でも「サリ麺」として販売される。日本よりも太い麺でこれを「煮る」。日本では麺を「茹でる」というが、少し感覚が違う。そしてジンラーメンはなんと言ってもBTSのジンが広告モデルに起用された。

 

2.好きなアイスクリーム

10代・20代
メローナ(15%)
ワールドコーン(12%)
ブラボーコン(10%)

全体
ブラボーコン(9.1%)
メローナ(7.7%)
ワールドコーン(7.3%)

いわば韓国版「ガリガリ君」。メロン味。1992年1月に発売以降、常に韓国内販売ランキングで上位に入り続けている。韓国側は世界進出を果たすK-FOODの一つとしてアメリカなどの市場に進出。今年7月にはSBSニュースが現地での高評価を伝えた。

3.好きなドリンク

10代・20代
ビタ500(40%)
バッカス(30%)
ハットシックス(10%)

全体
バッカス(46%)
ビタ500(26%)
ミエロファイバー(3%)

10代・20代でのみランクインした「ハットシックス」はいわゆる「エナジードリンク」。2011年にロッテチルソンからローンチされ、若い層・受験生に人気を得ている。「レッドブル」よりも少し酸味が弱く、そしてほんのりと高麗人参の高級品種・紅参(ホンサム)の香りも。韓国語読みは「ハッシクス」。

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4.好きなビールブランド

10代・20代
テラ(30%)
カス(25%)
クラウド(15%)

全体
カス(52%)
テラ(16%)
ハイト(10%)

5.好きなチキン専門店

10代・20代
BBQチキン(20%)
キョチョンチキン(18%)
BHCチキン(10%)

全体
キョチョンチキン(27%)
BBQチキン(16%)
BHCチキン(6.3%)

1995年設立。1997年の韓国の経済危機の際にむしろ積極的にフランチャイズチェーンを展開し、「韓国内のチキンフランチャイズの1トップ」と言われるほどに。「黄金オリーブオイルチキン」が看板メニュー。いっぽうで好き嫌いが分かれることでも知られ、全体では1位に9%差をつけられる2位に留まっている。

6.好きなコーヒーチェーン

10代・20代
スターバックス(50%)
メガMGCコーヒー(18%)
トゥーサムプレイス(10%)

全体
スターバックス(43%)
イディア(12%)
メガMGCコーヒー(10%)

A TO SOME PLACE。韓国語読みだと「トゥセムプゥルレイス」。最初のAは読まない。2002年にオープンしたチェーン店。当初は高級路線で売り出したが、近年は「デザートカフェ」にコンセプト変更。ケーキを中心としたコーヒーショップとして10代・20代に人気を得ている。

7.好きな高級ブランド

10代・20代
グッチ(25%)
シャネル(20%)
ルイ・ヴィトン(15%)

全体
シャネル(21%)
グッチ(18%)
ルイ・ヴィトン(13%)

8.好きな日常服ブランド

10代・20代
ナイキ(20%)
ユニクロ(15%)
ZARA(10%)

全体
ナイキ(6.5%)
ユニクロ(5.3%)
ZARA(3.9%)

9.好きなスポーツブランド

10代・20代
ナイキ(50%)
アディダス(20%)
ニューバランス(10%)

全体
ナイキ(39%)
アディダス(15%)
ニューバランス(4.6%)

10.好きなインターネットポータルサイト

10代・20代
グーグル(25%)
ネイバー(20%)
ダウム(10%)

全体
ネイバー(74%)
ダウム(12%)
グーグル(9%)

全世界の多くの国でGoogleが圧倒的シェアを占めるなか、韓国は長年、自国の「NAVER」がシェア75%を占めるなど圧倒的な強さを示してきた。いっぽう今回のアンケート結果で10代・20代の1位がグーグルとなっているのは、近年の「NAVER離れ」「Googleの躍進」の結果の表れ。2024年5月の韓国インターネット調査会社の調査結果によると「ネイバー56%:グーグル36%」まで差が縮まっているという。ネイバーは昨年AI検索機能を強化したが、グーグルが後追いでこれを追加するや、猛烈な追い上げを見せているという。

続く=今後は「歌手」「芸能人」のランキングも登場!

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>韓国トレンド研究所 by 吉崎エイジーニョ

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