韓国の大手芸能事務所、SMエンタテインメントが12月11日、大型スタジオのオープンと合わせ、自国地上波放送局との提携を発表した。
韓国のテレビ局、文化放送(MBC)と「メディア・コンテンツ分野のバーチャル産業発展のための業務提携覚書(MOU)」を締結したというもの。
同日に韓国・ソウルのMBC社屋で開かれた提携式には、タク・ヨンジュンSM共同代表とパク・ジュンヨンSM最高クリエーティブ責任者(CCO)、アン・ヒョンジュンMBC代表取締役、チョン・ジンスMBCバラエティー本部長、ノ・シヨンMBCバーチャルコンテンツ事業TF長らが出席。SMとMBCはメディア・コンテンツ分野のバーチャル産業の発展とともに、SMが手掛けるバーチャルアーティストnævisのIPを活用したコンテンツの制作でも協業する予定で、MBCの音楽番組「ショー!K-POPの中心」へのnævisの出演など、多彩な展開を検討するという。
タク・ヨンジュンSM共同代表は「SMではnævisの価値向上に努めており、そのおかげでMBCとともに未来を作っていく意義深い第一歩を踏み出せました。この提携を契機にさまざまなコンテンツ、事業などで両社が良いシナジーを生み出していけたらと思っています」とコメント。アン・ヒョンジュンMBC代表取締役は「nævisのコンテンツ制作を通じて健全なバーチャル生態系を築き、グローバル市場へ広がっていくことを期待しています」と述べている。
nævisは最新テクノロジーを活用し、各プラットフォームの特性に合わせたさまざまな形態で柔軟に変化する「フレキシブルキャラクター」として活動。音声などは生成AI技術で制作され、音楽だけでなくウェブ漫画やゲーム、ブランドコラボレーションやグッズ展開などを行う予定。今年9月にシングル曲「Done」で“デビュー”している。
写真提供=SMエンタテインメント