ラポエムのカウンターテナー、チェ・ソンフンが、芸術の殿堂で初となる単独リサイタル「Avec」を全席完売で成功させた。リサイタルの主催側が韓国メディア向けのプレスリリースでこの内容を伝えている。
チェ・ソンフンは7月11日、ソウルの芸術の殿堂 IBKチェンバーホールで単独リサイタル「アベク(Avec)」を開いた。芸術の殿堂に単独で立つのは今回が初めてで、チケットは全席完売となった。

「アベク」は、チェ・ソンフン自身が企画と演出を手がけた公演でもある。これまでもラポエムの代表的なブランド公演「夏の夜のラ・ラ・ランド:NEW ERA」で演出のアイデアを出して参加してきたが、今回は自身の音楽世界をより細やかに反映させた。
この日の舞台は、フランスのサロン文化から着想を得たものだ。さまざまな楽器と共演し、音楽による対話とふれあいを描いた。第1部ではバロック・アンサンブルとともに端正なバロック音楽を、第2部ではハープ、バイオリン、アコーディオン、ピアノとともにフランス・シャンソンを中心とした多彩なステージを届けた。

リサイタルに先立ち、チェ・ソンフン本人がこの公演について語ったインタビュー映像も、ラポエムの公式YouTubeで公開されている。
「枯葉(Les Feuilles Mortes)」「愛の讃歌(Hymne à l’amour)」など多彩なレパートリーを自身の感性で再解釈し、声楽を始めた頃に学んだグルックのアリア「エウリディーチェを失って(Che farò senza Euridice)」なども、深みのある音色と繊細な表現で歌い上げた。

公演の終盤には客席が総立ちとなり、チェ・ソンフンの舞台に拍手で応えた。アンコールの「オー・シャンゼリゼ(Les Champs-Élysées)」では観客も一緒に歌い、まるでパリのシャンゼリゼ通りにいるかのような雰囲気のなか、舞台と客席が音楽でひとつになった。公演名「アベク」が持つ「共に」という意味を、舞台の上で形にした。
チェ・ソンフンは公演の最後に、こう語った。「多くの方が助けてくださり、共に足を運んでくださったおかげで、このような光栄な舞台に立つことができました」「貴重な時間を割いて会場まで来てくださったすべての方に、心から感謝いたします」

チェ・ソンフンはラポエムのメンバーとして活動を続けながら、ソロの舞台でも足跡を重ねている。カウンターテナーとして「Movement」や「On Air」と題した単独コンサートを開いてきた延長線上に、今回の芸術の殿堂への初入りがある。グループとソロを行き来する歩みは、これからも続いていく。
ラポエムとしての最新曲「Meant to Be」でも、チェ・ソンフンのカウンターテナーの歌声を聴くことができる。