SMエンタテインメント 5冊目のサステナビリティ経営報告書を発刊 2050ネットゼロへ
SMエンタテインメント(以下SM)が、昨年のESG(環境・社会・ガバナンス)活動の成果をまとめた5冊目のサステナビリティ経営報告書を6月26日に発刊した。同社が韓国メディア向けのプレスリリースでこの内容を伝えている。今回の報告書には、創立30周年を迎えた2025年のESG全領域での成果と今後の計画が総合的にまとめられている。

今回の報告書で特に注目されるのが、気候変動シナリオの分析結果とカーボンニュートラル(炭素中立)のロードマップを初めて公開した点だ。SMは2050年のカーボンニュートラル実現をサステナビリティ経営の戦略課題に設定し、2050ネットゼロ(温室効果ガス排出量の実質ゼロ化)の達成を目指すという。
2025年ESG6大ハイライト
SMは2025年のESG活動の主な成果として、次の6つを挙げている。①KWANGYAの森3期の造成、②創立30周年記念プロジェクト、③公演会場のアクセシビリティ(利用しやすさ)強化プロジェクト、④韓国コンテンツ振興院との「環境に配慮したコンテンツ産業のための公演・イベント分野の炭素排出計算機開発研究」への共同参加、⑤ユニセフ韓国委員会との協約10周年を記念した「ユニセフチーム」キャンペーンへの参加、⑥取締役会評価の導入である。
環境面では、ソウルの森に「未来の森」をコンセプトにしたKWANGYAの森3期を新たに造成した。計1,290㎡の空間に120余種、5,100本以上の自生植物を植樹し、社員によるガーデニング奉仕団の定期的なボランティア活動を通じて環境保護のモデルを構築した。
創立30周年を記念して開催した「SMTOWN LIVE」公演では、観客の移動で発生した温室効果ガスの排出量を測定し、30周年記念の寄付を通じて子どもの教育費や手術費などを支援した。あわせて、公演会場を訪れる障がいのある観客のアクセシビリティ改善のためのガイドブックを制作し、関連部署に配布した。ユニセフ韓国委員会との協約10周年を記念しては、所属アーティスト11人が「ユニセフチーム」キャンペーンに才能寄付として参加した。
二重重要性評価で選んだ6大重要イシュー
SMは、企業の経営活動が環境・社会に与える影響と、外部環境が企業に与える財務的な影響をあわせて考える「二重重要性評価」を実施した。その結果、①責任あるコンテンツ制作、②人権経営の体系構築、③倫理経営の体系構築、④情報セキュリティおよび個人情報保護、⑤気候変動対応の体系構築、⑥環境に配慮した製品・コンテンツの拡大、の6つを重要イシューとして選定した。
気候変動対応については、2025年11月に取締役会へカーボンニュートラルのロードマップ構築計画を報告するなど、体系的な対応基盤を整えた。SMはこれを通じて2050ネットゼロのロードマップを実効性のある形で履行していくとしている。
チャン・チョルヒョク・タク・ヨンジュン両代表のコメント
チャン・チョルヒョク、タク・ヨンジュン両代表取締役は、次のようにコメントしている。「創立30周年を迎えた昨年、SMは連結売上1兆ウォン突破という事業的な成果とともに、ESGの全領域でも意味ある進展を成し遂げた」「今年はこれまでの成果をもとに一段階進化した『SM NEXT 3.0』戦略を稼働させ、最高のアーティストIPを創出し、ファンにより深い経験を提供していく」。
続けて「2050ネットゼロの達成を目標に、カーボンニュートラルのロードマップを着実に履行していく。あわせて、アーティストや社員、パートナー企業などすべての利害関係者の権益が尊重される企業文化を定着させ、社会と環境に対する責任も止めることなく果たしていく」と伝えた。