W杯決勝ハーフタイム BTS「ノーギャラ出演」 その理由

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2026年7月19日、アメリカ・ニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで、FIFAワールドカップ北中米大会の決勝、スペイン対アルゼンチンが行われた。そのハーフタイムに、マドンナ、シャキーラ、ジャスティン・ビーバー、そしてBTSが同じステージに立った。W杯決勝の歴史で初めて設けられたハーフタイムショーだ。

米ヤフーによると、世界的なスターがそろって出演料を受け取らずに出演した。なぜこの舞台は、無報酬で成立したのか。

Madonna, Shakira, BTS and Justin Bieber Reportedly Got No Performance Fee for World Cup Halftime Show

出演料ゼロを支えた「教育基金」の中身

このハーフタイムショーを企画・制作したのは、国際市民運動団体「グローバル・シティズン」だ。韓国のニュースサイト「ニューデイリー」は2026年7月20日、このショーが「全世界の教育に恵まれない地域の子どもたちの教育環境とスポーツへのアクセス拡大」を目的とした活動だと報じた。韓国の大手紙「韓国日報」も同日、恵まれない地域の子どもの教育とサッカー活動を支援するための「FIFAグローバル・シティズン教育基金」の趣旨を、出演者がショーの最後に呼びかけたと伝えている。

この基金は、FIFAと「グローバル・シティズン」が2025年9月に結んだ4年間のパートナーシップを土台に生まれた。目標額は1億ドルだ。FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は基金設立にあたり「サッカーは世界をひとつにする。この団結力を、これから数年かけて何百万人もの子どもの教育向上に生かす」と述べている。「グローバル・シティズン」のヒュー・エバンス最高経営責任者(CEO)も「サッカーと音楽の力を借りて、1億ドルを集める」と語った。

この基金の寄付の募り方は複数ある。2025年に行われた別の大会、FIFAクラブワールドカップのチケット代には1枚につき1ドルが上乗せされ、基金に回された。今回のようなコンサート・音楽イベントの収益もそこに加わる。決済大手「Shift4」を通じた寄付も組み込まれている。20万以上の加盟店の決済端末で、日常の支払いをそのまま寄付につなげる仕組みだ。

集まった資金は200カ国以上の草の根プログラムに配分される計画で、半分はFIFAが展開する教育プログラム「フットボール・フォー・スクールズ」に充てられる。今回のW杯決勝の3日前にあたる2026年7月16日には追加で31団体への助成が発表され、支援対象は計58団体、恩恵を受ける子どもは40万人を超える見込みになった。決勝直前の時点で集まった金額は6000万ドルだった。目標の1億ドルには届いていない。ハーフタイムショーは、その不足分を埋めるための呼びかけでもあった。

韓国の経済紙「ファイナンシャルニュース」は2026年7月20日、出演者全員が教育基金の趣旨に賛同し、出演料を受け取らなかったと報じた。同記事によると、この事実が伝わると、韓国のファンからは「単なる大型公演を超えて、世界に前向きなメッセージを伝えるBTSらしい行動だ」という声が上がった。BTSはショーの中で「世界中のARMYの影響力のおかげでこの舞台に立てた」ともコメントしている。

韓国では衣装も話題に

もちろん、この日のBTSについては他の話題も韓国で報じられた。

韓国の芸能メディア「スターニュース」は2026年7月21日、メンバーのジミンが背番号「7」の入ったユニフォームを着ていた点に注目した。「7」はサッカー韓国代表の主将ソン・フンミンの背番号であり、同時にBTSが7人組であることを指すとみられる。SUGAはサッカー韓国代表の応援団「レッドデビル」のパッチを付けて登場した。韓国のスポーツ紙「スポーツ京郷」は2026年7月20日、この公演を「レッドデビルを胸に、最高のハーフタイムショーを完成させた」と報じている。

韓国最大級のネットコミュニティ「DCインサイド」のリアルタイムベスト掲示板では、公演への反応が、他国の反応と並べる形で語られた。あるスレッドでは、公演を否定的にとらえる日本のネットユーザーのコメントや、中国のテレビがBTSの出演部分を丸ごと編集でカットして放送し、視聴者の不満を招いたという話が紹介された。韓国のユーザーの反応はおおむね肯定的だった。他国の反応を引き合いに出しながら、自国のアーティストが決勝の舞台に立ったことを誇る書き込みが目立った。

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