5月第3週 KTR K-POP週間ランキング BABYMONSTER「CHOOM」独走 賛否を呼んだaespa×G-DRAGONとBTS7曲の新譜ラッシュ

チャート観測担当のテルペです。今週も数字を浴びるように見てきました。5月第3週(5月10日〜16日)、頂点に立ったのはBABYMONSTER「CHOOM」。週間+3,541万再生の独走でした。

でも、私が今週いちばん前のめりになったのは1位ではなく、3位のaespa「WDA」。BIGBANGのG-DRAGONを迎えた大型コラボで、賛否を巻き込んで大騒ぎになりました。

上位は5月の新譜が主導しつつ、中位以下は世界ツアー中のグループの“過去のヒット曲”がずらり。BTSは7曲、BLACKPINKは6曲です。今週は1位から30位まで、ぜんぶに「なぜ今これが伸びてるの?」という物語があります。各曲の映像も置いておくので、気になったらサムネをタップして流しながら読んでください。

今週のTOP30一覧

順位/アーティスト/曲/週間+再生/累計の順です。曲名から各MVページにも飛べます。

順位アーティスト週間+再生累計
1BABYMONSTERCHOOM+35,412,671116.8M
2NMIXXHeavy Serenade+17,846,97140.9M
3aespaWDA (feat. G-DRAGON)+10,510,69821.1M
4BTS2.0+7,361,29795.4M
5ILLITIt’s Me+6,489,28632.9M
6BTSHooligan+4,982,15852.5M
7BTSSWIM+3,453,162121.7M
8Hearts2HeartsRUDE!+3,366,72899.9M
9BLACKPINKJUMP+3,003,753387.3M
10BTSDynamite+2,763,6112.09B
11BABYMONSTERPSYCHO+2,506,792186.5M
12BABYMONSTERDRIP+2,351,049373.7M
13BLACKPINKKill This Love+1,924,6202.21B
14ILLITMagnetic+1,892,529313.2M
15aespaWhiplash+1,742,192287.5M
16BTSBoy With Luv+1,700,7481.93B
17BLACKPINKGO+1,582,08077.6M
18TWICETHIS IS FOR+1,580,548123.9M
19CORTISREDRED+1,569,62526.6M
20Stray KidsDo It+1,551,745108.7M
21BLACKPINKPink Venom+1,526,3221.08B
22CORTISACAI+1,518,3745.5M
23BTSButter+1,514,9691.09B
24BLACKPINKBOOMBAYAH+1,427,4871.88B
25LE SSERAFIMSPAGHETTI+1,408,338119.2M
26BLACKPINKDDU-DU DDU-DU+1,378,1392.39B
27BTSFAKE LOVE+1,370,3111.39B
28TWICEWhat is Love?+1,341,538919.6M
29IVEBANG BANG+1,329,44750.5M
30Stray KidsLALALALA+1,309,066336.9M

【1位】BABYMONSTER「CHOOM」が独走 でも評価は割れてます

首位はBABYMONSTER「CHOOM(춤)」。週間+3,541万再生は今週唯一の3,000万台で、2位に倍近い差をつける独走でした。5月4日リリースの3rdミニのタイトル曲で、初日フィジカルは38万枚超え。タイトルどおりダンス全振りのカムバです。

ただ、楽曲の評価は正直割れています。ASAのラップや「choom choom」と畳みかけるサビは「次のダンスチャレンジ来た」と支持される一方、「フックの連呼が単調」「メンバーの良さを出し切れていない」という辛口も。数字の独走とは裏腹に、キラーチューンかどうかは意見が分かれているのが正直なところです。

制作ではメンバーのラミが健康上の理由で参加を見送り、5人体制での活動。賛否はあれど、この体制でこの初速はさすがで、グループの地力は着実に上がっていると思います。

新人の勢いも見逃せません。19位「REDRED」、22位「ACAI」と2曲を同時ランクインさせたのがHYBEのCORTIS。昨年8月デビューなのに、2ndEP「GREENGREEN」は初週230万枚、「REDRED」はBillboardのヒットチャート入り目前(Bubbling Under Hot 100)。パンク色の強さで“K-POPらしくなさ”を武器にしていて、私はかなり気になっています。

【2位】NMIXX「Heavy Serenade」 難曲をさらに突き詰めた一作

2位はNMIXX「Heavy Serenade」、+1,785万。5月11日リリースの5thEPタイトル曲で、トランスやドラムンベースを織り込んだNMIXX名物の“難曲”路線をさらに突き詰めてきました。

評価はおおむね好意的、でもここも一枚岩ではありません。「ボーカルが強くて完成度が高い」と褒める声がある一方で、「サビで伴奏が大きすぎて音が渋滞して聞こえる」「去年の名盤『Blue Valentine』を超えるのは荷が重い」という指摘も。

引き合いに出される前作「Blue Valentine」は、NMIXX初のMelon Top100 1位を取った曲です。今作と聴き比べると、このグループがどれだけ“難しいこと”を続けているかが分かります。私、このテンポ急変が大好物なんです。

それでも初週でこの数字。万人受けを狙わない曲で2位というのは、コアなファンダムがしっかり育っている証拠だと思います。

【3位】aespa「WDA」×G-DRAGON “事務所の壁”を越えた組み合わせと、割れた評価

で、私が今週いちばん語りたいのがこれ。3位、aespa「WDA (Whole Different Animal)」。フィーチャリングに迎えたのはBIGBANGのG-DRAGON。SMの看板にYGのレジェンドが乗るって、両社の長年のライバル関係から“ありえない”とまで言われてきた組み合わせなんです。

唐突に見えて、伏線はありました。カリナはG-DRAGONのソロ曲「TOO BAD」にすでに出演済み。しかもこれ、G-DRAGONが「それはカリナしかいない」と直々に指名したキャスティングなんです。夜空の下で2人が並んで踊るシーンは、当時もかなり話題になりました。

さらにバラエティ「Good Day」で、aespaがG-DRAGONから“フィーチャリング権”を勝ち取るくだりも話題になっていて、今回のコラボはその流れの帰結なんですよね。タイミングも効いています。G-DRAGONを擁するBIGBANGは今年でデビュー20周年。その口火として、テヤンが5月18日に9年ぶりのソロ「Quintessence」を出しました。タイトル曲はこの「Live Fast Die Slow」です。

8月には20周年ワールドツアーも控えています。レジェンドが節目の年に新世代の筆頭格と組んだ——世代の橋渡しという意味でも、私はかなりぐっときました。

ただ、評価は真っ二つでした。G-DRAGONが自分で書いたラップに「munchkins」「覇気(haki)」といった言葉が並び、一部の韓国ネットでは「古い」「意味が取りづらい」と論争に。彼のパートを編集で抜いた“改変版”を出回らせるボイコットまで起きました。MVティザーにAI生成とみられる子どもの画像が使われた件も、SMへの批判につながっています。

それでも、この実験性とコラボ自体を歓迎する声は根強くて、逆風の中でもSNSトレンドは維持、海外ストリーミングは堅調。賛否が割れたぶん話題が一点に集中した格好で、+1,051万・3位はむしろ注目度の高さの証明だと思います。本体「LEMONADE」は5月29日。この騒ぎを推進力に変えられるのか。来週、私がいちばん注目したいのはここです。

【5位】ILLIT「It’s Me」も賛否二極化 国内の戸惑いと海外の高評価

5位はILLIT「It’s Me」、+649万。4月30日リリースの4thミニ「MAMIHLAPINATAPAI」のタイトル曲で、パリを舞台に“好きな人に素直になる”を描いた、これまでの可愛さから一歩大人びた方向です。

この路線変更が、見事に賛否を二分しました。韓国国内で目立つのは「曖昧でフックが弱い」「ILLITらしくない」という声。デビュー時の“魔法少女”のような可愛らしさが、冷たいテクノ路線に置き換わったことへの戸惑いです。「またHYBEの量産型サウンドか」という食傷感も混じっています。

ところが海外は、そのテクノ路線をむしろ新鮮だと歓迎しました。日本のAWAで1位、韓国のYouTubeトレンドでも1位を取り、キャッチーなメロディはミーム化してBillboard 200の26位まで押し上げています。

つまり同じ曲が、国内では「らしさを失った」、海外では「進化した・クセになる」と正反対に受け取られているわけです。アイドルに“イメージの一貫性”を求めるのか、“挑戦”を歓迎するのか——その評価軸の違いと、「HYBEサウンド」への温度差が、市場ごとにくっきり数字へ出ている。ここが今回いちばん興味深いポイントだと思います。

活動面ではメンバーのモカがカムバ直前から活動を一時休止。音楽番組でメンバーが「M・O・K・A」の文字を掲げる場面もあって、ファンの間で話題になりました。14位には2024年の「Magnetic」も残っていて、賛否を呼びつつ楽曲のストックは着実です。

【BTS】「ARIRANG」勢が7曲 世界ツアー進行中の総合力

30件中7曲。これがいまのBTSです。兵役を終えて完全体で戻ってきた存在感が、そのまま順位の層に出ています。

内訳は、3月20日リリースの兵役明けアルバム「ARIRANG」から「2.0」(4位/+736万)、「Hooligan」(6位)、タイトル曲「SWIM」(7位)。そこに「Dynamite」(10位/累計2.09B)、「Boy With Luv」(16位)、「Butter」(23位)、「FAKE LOVE」(27位)という過去の大ヒット曲が続きます。

背景は進行中の世界ツアー。「ARIRANG」は韓国の民謡を冠したアルバムで、3月21日には光化門で無料カムバライブ(Netflix配信、約26万人規模)を開催。4月9日からのワールドツアーは23か国34都市・85公演超で、2027年まで続きます。新譜と過去曲が同時に伸びるのは、ツアーで世界中のファンが一斉に過去曲を聴き返しているからでもありますよね。

2020年の「Dynamite」が今も累計20億超えを伸ばし続けているの、何度見ても桁が違います。新譜の瞬発力と歴史的ヒットの持久力、その両方を一度に見せられるのが今のBTSの強さだと思います。

【BLACKPINK】6曲ランクイン DEADLINEツアーを経た億超えの過去曲

BTSと並ぶ複数入りがBLACKPINK、今週は6曲。先頭は2025年7月「JUMP」(9位/累計387.3M)です。

続いて「Kill This Love」(13位/2.21B)、「GO」(17位)、「Pink Venom」(21位/1.08B)、「BOOMBAYAH」(24位/1.88B)、「DDU-DU DDU-DU」(26位/2.39B)。ほぼ全部が億超え、複数が10億・20億級です。

「JUMP」は約3年ぶりの全員カムバで始まった「DEADLINE」ワールドツアー(2025年7月〜2026年1月)の開幕曲。ハードスタイルやユーロダンスを取り込んで、従来のポップから大きく振り切ったサウンドでBillboard Global 200通算3度目の1位。各メンバーがソロで力を蓄えた“その後”の一作、という文脈もぐっときます。

新曲の瞬発力ではなく、過去曲が毎週コツコツ再生を積み上げる強さ。ツアーで世界を回ったことで過去曲全体に火が付いて、ランキングを安定して占めるようになっています。ファン層の厚みを、いちばん分かりやすく数字で見せてくれるグループですね。

【中位の常連たち】ツアー中・記録更新中のグループが支える分厚い中盤

11位以下も、ただの“古い曲”が並んでいるわけじゃありません。多くが今まさにツアー中・活動中で、そのたびに過去曲が再生される構図です。ここ、地味だけど私は毎週ニヤニヤしながら見ています。せっかくなので各組の代表曲も置いておきますね。

TWICE「THIS IS FOR」(18位)/「What is Love?」(28位)

TWICEは「THIS IS FOR」ワールドツアーの真っ最中。2025年7月に始まり、北米を終えて5月9日からは欧州レグ、6月4日のロンドンまで全78公演という長丁場です。アリーナ初の360度ステージも話題で、行く先々で過去曲まで伸びています。2018年「What is Love?」が今も28位に残っているのは、その裾野の広さですね。

Stray Kids「Do It」(20位)/「LALALALA」(30位)

Stray Kidsの「Do It」は2025年11月のSKZ IT TAPE収録曲。このグループ、Billboard 200で“8作連続1位”という史上初の記録を持っていて、2026年も新アルバムとツアーが予告されています。世界トップのセールスをコンスタントに出す層の厚さが、中位での安定ランクインに効いています。

LE SSERAFIM「SPAGHETTI」(25位)

LE SSERAFIMの「SPAGHETTI」は、BTSのj-hopeをフィーチャリングに迎えた一曲。2026年1月には音ゲー「Friday Night Funkin’」に公式コラボでプレイアブル収録されて、ゲーム経由で新しいリスナーにも届き続けています。「PUREFLOW」ツアーも進行中で、露出が途切れません。

IVE「BANG BANG」(29位)

IVEの「BANG BANG」は2026年2月末の2ndフル「Revive+」のダブルタイトルの一つ。2026年最初のパーフェクト・オールキル(主要チャート同時制覇)を達成して、4週連続で上位を守りました。4月からは初のライブバンド編成「SHOW WHAT I AM」ツアーも始まっていて、ここからの伸びしろも大きいです。

aespa「Whiplash」(15位)

そして15位、aespa「Whiplash」(累計2.87億)。2024年10月の曲ですが、今もしぶとくランクイン。Billboard Global 200で同グループ初のTOP10、英語版やSteve Aokiリミックスで間口を広げて、Apple Musicではガールズグループ歴代4位という長期チャートインを記録しました。今週3位の新曲「WDA」と並ぶと、aespaが“新譜とロングヒットの二刀流”なのがよく分かります。

Hearts2Hearts「RUDE!」(8位)

8位のHearts2Hearts「RUDE!」は累計9,994万。1億まで、あとちょっと…! 2025年2月デビューのSM新人が、2026年2月のこの曲をここまで伸ばす持久力は侮れません。来週には大台到達のニュースが届きそうです。

来週の主役候補 aespa「LEMONADE」とITZY・xikersの新譜

来週以降の見どころも厚めです。

日次ではもうITZY「Motto」(5月18日、6か月ぶりのカムバ)とxikers「OKay」(5月19日、新ミニ「ROUTE ZERO : The ORA」のタイトル曲)が上位に顔を出していて、次週の週間に本格反映されてきます。

そして本命はaespa「LEMONADE」本体(5月29日)。賛否込みでここまで話題の「WDA」が先行で3位ですから、フルアルバムが出たらチャートは一気に動くはず。私はもうソワソワしています。

推しを見つけたら、KTRで応援しよう

気になったアーティストがいたら、テーブルの曲名から各MVをチェックしつつ、アーティストの個別ページものぞいてみてください。

個別ページでは、掲示板でファン同士その曲やカムバを語り合ったり、お気に入りのアーティストに応援メッセージを送ったりできます。「WDA」や「It’s Me」の賛否みたいに、語りたいことがある曲ほど盛り上がります。あなたの推しを、ぜひKTRで応援してください。

というわけで、5月第3週でした。来週はaespa「LEMONADE」本体が控えているので、私はもうチャートの前で正座して待っています。テルペでした、また来週!

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