韓国発のトレンドで、次に日本でも楽しめそうなものは?
4月中旬から現地で盛んに記事になっているのが「キャラクターお守り」だ。
韓国伝統の黄色地に赤文字で書かれた「呪いを払う」という霊的な趣旨から一転、「かわいいキャラクター」の書かれたお守りで「身近なお願い」をする。これを友達同士で贈り合ったり、スマホの壁紙にしたりするのが流行り。「チェゴシム」や「カカオ」などの人気イラストレーターのポップアップショップのグッズが特に人気で、大手紙「朝鮮日報」は人気店では入店までに2時間の行列が出来ている様子を報じている。
現実的な言葉のほうが心に響く
韓国でのトレンドを知るビッグデータサイト「Sometrend」によれば、韓国内の「お守り(韓国語でプチョク)」の言及量(サイト、SNS、ブログ、ネット掲示板で「どれだけ噂になったか」)がここ3年で3.2倍増となっているという。
理由は「幸運」「幸運 お守り」という関連キーワードでの言及が増えているから。いっぽうで「四柱推命」「神霊信仰」といった儒教、道教、神道などの民間信仰に基づく霊的なキーワードは減少傾向だという。
「Sometrend」はこれについて「若い人がお守りについて話す機会が増えているから」と分析している。
確かにその人気はスゴい。大手紙「朝鮮日報」も4月29日に「お守りを買おうと2時間の列? MZたちの新しいお守り習慣も」という記事を掲載した。
記事ではお守りブームを「『健康が最高』『願い成就』『勇気が出るお守り』など、MZ世代の間でハムスターや犬などの動物やアニメキャラクターが描かれ、ポジティブな内容が書かれたお守りが流行っている」と紹介。
続けて、人気店での様子をこう伝えている。
4月9日午後2時頃、ソウル市麻浦区西橋洞の一店舗でキャラクターお守りを販売している店舗がそれを求める人たちでごった返していた。
店の前には、160組が待機中というウェイティングリストが表記されていた。
店に入る前に内部をずっと覗き込む人の姿も――。
そこで2時間並んでお守りを買ったという大学生のキム・ユジンさん(23)。番号待ちカード「52番」を受け取り入店した。キムさんはしっかりと1時間半以上待った後、店内に入ってお守り10個を購入。そこには「幸福のお守り」「望むことが叶うお守り」「お金がついてくるお守り」などなど…
キムさんは「大それた言葉ではなく、現実的な言葉の方がリアルに心に響いて、見るたびに少しずつ気分が良くなるんです」と言い、「周りの友達にもプレゼントとして数個分けようと思っている」と言う。
また30代の会社員が「会社の現実とは違う、明るいメッセージを見て開放的な気分になる」「友達からもらった『すべてが上手く行く』というお守りを財布に入れて持ち歩いている。お互いを応援する気持ちになる」というコメントも。
日本語での”オマモリ”も人気!
現地メディアでの報道ぶりをまとめると、「キャラクターお守り」はこういった使い方がされているようだ。
メッセージの内容
「忘れたことを思い出すお守り」
「食べた分太らないお守り」
「発表・プレゼンの時に凹まないお守り」
「(学生が友達と)同じクラスになれますように」
「怠け者でも幸せなお守り」
「幸せなニート」
「快便お守り」
形態・楽しみ方(出典:careet.net)
キャラクターお守りを購入して友達にプレゼント
大切な日のお守りを自分のスマホの壁紙に設定
ブログや自分のSNSのプロフィールなどに貼る
決済アプリの壁紙に使う。「金運アップ」など
アイドルグループ「トレジャー」がお守りを作ってファンにプレゼントするイベント開催
gifファイルでの動くお守り
お守り兼スクラッチ宝くじ。「はずれ」なし
キーホルダー型「オマモリ」日本語のものもある
「Sometrend」は韓国での最近のお守りは「占い師からもらう災難を追い払う紙ではない」とし、「願いが叶うように」という思いは残したまま「日常の小さな幸運を願う」グッズへと変化していっているとしている。
これはホントに日本でも楽しめそう!