きょう2月22日は「猫の日」。
日本語での猫の鳴き声「にゃんにゃんにゃん」に由来する。1987年に愛猫家たちが集った「猫の日実行委員会」と一般社団法人ペットフード協会が制定した日とされている。
というわけで、この日が猫の記念日なのは日本だけ。世界的には8月8日が世界最大の動物愛護団体である国際動物福祉基金が制定した「International Cat Day」(2002年制定)だ。…といった細かい話はさておき、日本の猫の日を記念して、ここではいい猫系アカウントが多い「韓国での猫」の事例のご紹介を。かなり個性的で、心温まる猫関連のインスタアカウントも存在するのだ。
近頃の韓国では「ニャンイ」が大人気
韓国語で猫は「コヤンイ」という。鳴き声は「ニャン」でこれは日本語と同じ(ちなみに犬の「ワン」は韓国では「モン」)。ニャンから派生して、「~ちゃん」を意味する「イ」をつけた「ニャンイ」という呼び方もある。
韓国での猫はじつのところ日本よりも「ちょっと好き嫌いの分かれる動物」だ。同国の歴史上の人物にも愛猫化がいた一方で、「霊獣」というイメージもあり、長い期間「猫は恨みを必ず報復するという」という迷信も信じられてきた。今でも年配層に猫を好まない人たちが一定数いる。
確かに韓国政府農林畜産食品部(省)の「2022年動物保護に対する国民意識調査」では、ペット飼育世帯の中で犬を飼っている比率は75.6%に対して、猫は27.7%だった。
それでも猫の「猛追」は始まっており、2021年の韓国のペットフード市場の規模の約1兆5000億ウォン(約1500億円)のうち、犬のフード市場が8000億ウォン(800億円)、猫が6000億ウォン(600億円)と迫ってきている。韓国メディア「オーマイニュース」は「2025年には猫の市場が犬を逆転すると予測されている」とも。
その根拠のひとつが…2023年時点での韓国語でのインスタグラムでの犬と猫の投稿数。
犬2,871万件:猫2,959万件。
猫の投稿が犬を上回っているのだ。一説では「猫の好き嫌いがはっきりとしている性格が、韓国のMZ世代の好むキャラクターに合っている」という説もあるというが…。
いずれにせよ、韓国には「猫のスゴいSNSアカウント」がいくつかある。「猫の日」を記念してご紹介を。
「MilkyBokiTan」
ここまで、ちょっと「猫対犬」という流れで書いてしまったが…こちらは韓国の代表的な「猫と犬」の仲の良い様子が楽しめる動画。フォロワー214万人。2匹の猫(クァンボッキ、タンイ)と1匹の犬(ミルキー)の日常を撮影した動画が多数アップされている。
そのなかでもメインに固定されているこの動画は「代表作」。猫のクールな魅力が犬の天真爛漫さによって伝わってくる。アクセス数4000万超え。レジェンドクラスの動画だ。
「クリームヒーローズ」
猫系アカウントでは韓国ナンバーワンのフォロワー数を誇る。約380万人。特徴は10匹ものの猫とその飼い主の日常を描いたチャンネルであること。多様なテーマで多くの動画がアップロードされるため「決して飽きることがない」点が韓国での人気の秘訣となっている。
1億回再生のこの動画は、「カメラに関心を表す猫」の様子が描かれている。「大好き~」といった感じで歩み寄るのではなく、クールに興味を示す姿がたまらない。
lee___bebe
もはや世界的に見ても独創性があり、かなりの価値があるアカウントではないか。なんと「マンションの中で猫が子どもを脅かす動画のシリーズ」。家のなかの曲がり角や家具などに隠れるbebe。そこにLee家の子どもが現れると”襲いかかる”。「猫ってこんななつき方もするんだ」と思わせるほどの感動。そのほかLee家の「育児育猫」の日々が楽しめる。
(了)