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マンウォン漢江公園が良すぎて泣ける <春に超オススメなワケ>

いよいよ春本番。

しかも昨年8月からソウルとの往来もやりやすくなり「コロナの間行けなかった渇望」も満たされるころでは?

今回はちょっと上級編の時間の過ごし方のご提案を。

「望遠(マンウォン)漢江公園」

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ソウル市6号線の合井(ハプチョン)や望遠駅から15分ほど歩くと現れる「大都会のオアシス」。02年日韓ワールドカップを契機に開発され、20年が経つエリアの公園は地元の人達にとって格好のピクニックスポットとしても知られる。

都心部の繁華街とは違い、人混みもない、ゆったりとした時間が過ごせる。しかも晴れた日にはとんでもなくすごい夕焼けが見られる。時が経つのを忘れてしまうようなスポットだ。しかも公園への入場は無料ときた…。

上級者の遊び方「歩いて眺める」あるいは「座って食べる」

最寄り駅からは少し歩く。そりゃ仕方ない。河川敷にある大公園に行くのだから。

高速道路下のトンネルをくぐり抜けると…そこには別世界がある。

パッと目に入るのは「スターバックス望遠漢江公園店」と、隣接するバー。散歩がてら公園に来て、ここで漢江を眺めながら食事するのでもすでに楽しい時間が成立しそう。さらに左手には「ソウル艦公園」があり、韓国海軍の現役を退いた軍艦のなかを見学することもできる。

ただ、それじゃあまりにももったいない。

この公園、夕方の時間帯に「散歩する気満々」で訪れるのが圧倒的にオススメなのだ。

地元ソウル市民にとってはこの公園、屋外フィットネスジムや野球場、バスケットコート、テニスコートなどもあり、多彩なレジャースポットがある場所として有名。

かといって旅行者がそんな運動する服装などを日本から持っていくワケはない。

だからこそ、「散歩」。

できれば夕方の時間に。そして春の気候のいい時期にこそ。西の方角に向けて、とんでもなくすばらしいサンセットが眺められるのだ。

公園に入って左手、ソウル市内側に行くと遠くに汝矣島(ヨイド)などが眺められる。

いっぽうでオススメは逆方向に進むこと。ソウル郊外の方角に向けて歩くコースだ。

夕方の時間に散歩すると、森林エリアを進みながら、普段あまり見ることのない郊外へ続く風景を目にしつつ夕焼けを楽しめる。方角でいうと京畿道高陽(キョンギド・コヤン)市へ向かう自由路(チャユロ)沿いを下る、というところだ。

森林エリアでトライしてみたいこと

 

いっぽうこの森林エリア、昼の時間に行くと別の楽しみ方も出来る。

「ピクニック」

新型コロナによるパンデミックの直前から、ソウル市内の各地にある漢江沿いの公園でちょっとしたトレンドが生まれた。

「手ぶらで公園に… 遠足のように楽しむ”キャンプニック”」(2019年8月13日「朝鮮日報」)

韓国社会ではここ10年来「ヒーリング(癒やし)」がマーケティングの重要キーワードとなっている。密集した大都市ソウルの喧騒を離れ、癒やしを与えること。この漢江の川沿いもその観点から注目を集めた。ワンタッチで設置できるテント、レジャーシートなどのレンタルショップが急増したのだ。「遠くにいかずともレジャー気分が味わえる」という点が人気の要因だ。

パンデミック後もじつのところ漢江沿いの人気が衰えることはなかった。コロナによるソーシャルディスタンス規定が条例で厳しく定められた韓国にあって「屋外で」「距離を起きながら」「遠くに行かず」楽しめるレジャー地として人気を誇ったのだ。2020年9月18日の「毎日経済」はパンデミックの状況下でも川沿いのテイクアウト飲食店が好況だったと報じている。

2023年4月現在、公園の入口(マンウォン路)にもテントやレジャーシートを有料で貸してくれる店舗が残っている。

取材時の秋の夕方にも少しだけいた! 編集長撮影

ただし、日本からの旅行者がここでモノを借りるのはちょっとハードルが高そう。現地の携帯電話番号などが必須となる可能性もある。

だからこそ…簡単に足元に敷けるシートを一枚だけ現地で準備していく。さらに近くの商店街でテイクアウトで買える食べ物を買って、ワイワイと一杯…という楽しみ方が出来たなら「現地の人と同じ空気を吸って」楽しめる。これやれればまあまあソウル上級者!

旅の”変化球”として、かなりのオススメスポットだ。

(ただし漢江公園では22時以降飲酒が出来ないので要注意!)

夜景も素敵すぎる 筆者撮影

現地への道中も魅力的すぎて…

このマンウォン漢江公園、じつのところ2号線ホンデ駅からも(ちょっと無理すれば)歩ける。

ただし要注意なのは…ホンデ駅からの風景もまた素敵すぎて、おそらくは「公園に着くまででバテる」こと。

ソウル地下鉄2号線、ホンデ(弘大入り口)駅1番出口から斜め方向にあるソギョ洞の路地裏には「さすが芸術学部の名門大学の近く」と思わせるようなアート系の会社やカフェが並ぶ。「えっ? これ韓流ドラマで見た路地裏だけど」といった風景が続出。

筆者撮影

ソンミ(成美)山路からマンウォン路に繋がる道も…良さげなカフェなどが多くて足が何度も止まる。

特に途中にある6号線マンウォン駅周辺には、市場・カフェ街などが連なり、別日程でがっつり行くべきコースだ。こちらの紹介はまた次の機会に。

編集長・吉崎エイジーニョ

※ホンデ・マンウォン・ハプチョン、いずれの駅からも迷ったらタクシーに乗ってこれを示してみてください。「マンウォン漢江公園」「韓国語は出来ません」と書いてあります。近辺では「漢江公園(ハンガン・コンウォン)」でも通じるでしょう!

編集長直筆

文=吉崎エイジーニョ(編集長)