Categories: 文化

【公式】HIBE「25日のミン・ヒジン氏の会見を受けて」 26日に発表した公式見解=全文


4月25日に開催されたHYBEグループ子会社レーベルADORのミン・ヒジン代表の会見を受け、翌26日にHYBE側が配信したプレスリリースの全文を全文翻訳し、紹介します。

(以下の本文)

ミン・ヒジンADOR代表が25日の記者会見で述べた発言について、株主価値とIPを守るために事実関係を正確にお伝えしたいと思います。

◆経営権奪取が冗談、私談だったという主張について

数ヶ月にわたり同じ目的のもとで議論が進められた記録が、会話録、業務日誌に残っています。「私談」というものは長期間にわたり何度も繰り返され、第三者の介入を伴えば、もはや「私談」ではなく「計画とその実行」になります。しかも会話の相手である副代表は公認会計士で、企業の支配構造について専門的な知識を持ち、HIBEの上場業務と多数のM&Aを進めてきた人物です。また、会社の財務情報を全て確認できる立場にあったADORの中核経営陣です。そのような副代表が代表取締役の発言を業務日誌に「最終的に抜け出す」と書いたこともあります。決して冗談とは言えません。

プットオプション行使で獲得できる金額を計算し、行動時期まで具体的に明示し、権利侵害訴訟、投資家、世論戦などの用語が記された文書が複数発見されたことを冗談として片付けようとしてはいけません。副代表に「これは私談として処理しなければならない」と指示した記録もあります。

◆金銭的報酬が少なかったという主張について

ミン代表は自分が「年俸20億ウォン(約2億3000万円)」だと主張しました。より正確には23年の成果に対するインセンティブが20億ウォンで、年俸と長期インセンティブは別途定められています。これはHIBE本社および韓国子会社の構成員の中で圧倒的な年俸ランキング1位です。

HIBEは年俸以外にも莫大な株式報酬を提供しました。株式の価値は一般の人々が想像しがたいほどの大金です。それにもかかわらず、ミン代表は会社がとても受け入れられない額を再び提示し、対話を破局に導きました。当社はこのようなプロセスが経営の独立の名分作りだと見ています。

◆内部告発メールに回答なしですぐに監査が入ったという主張について

当社は4月22日午前10時1分にA4 6枚分の詳細な回答を送りました(*写真別添)。これをミン代表が発送当日の午後12時頃に読んだことも確認しました。しかし、ミン代表は声明文でも、記者会見でも「答えが来なかった」と繰り返し主張しています。監査は数ヶ月にわたる経営権奪取の試みを社内外の情報を通じて認知し、経営上の機密に当たる文書が流出したことを確認して実施したものです。重大な違反事案に対する監査日程を事前に告知せよというのは言語道断です。

◆情報資産返還についての案内がなかったという主張について

監査手続きの一環である情報資産回収のため、ソウル麻浦区所在の作業室と自宅を4月22日午前10時に訪問しました。その過程で有線電話とメール、携帯電話メッセージなどで何度も連絡しましたが、ミン代表は応じませんでした。返還期限が満了した23日午後6時にADORのシン副代表を通じて再度情報資産の返還を要求しました。シン副代表は「ミン代表が忙しくてできずにいる」と答えました。告知もなくメディアを通じて情報資産の返還を知ることになり、これをメディアプレーだと断定するのは無責任な嘘です。

カムバックを控えて仕事ができないように電算資産を奪ったという主張も嘘です。当社は返還を受けるとすぐに新しいノートパソコンを支給し、既存の資料をダウンロードして業務に支障がないようにしています。他の監査対象者も新しい機器の支給を受けて働いています。

◆最初のガールズグループとしてデビューさせると約束したという主張について

ミン代表に22日に送ったメールですでに詳細に答えた部分です。ミン代表がメールが来なかったと主張する理由は、まさにこのような刺激的だが事実ではない主張を、答えを見ていたらできない状況だからだと思われます。当社は以下のように詳細な答えを送りました。

<ミン代表はSourceMusicからの分離過程についても、本人特有のねじ曲がった解釈メカニズムに基づいて間違った主張をしています。NewJeansがHIBEの最初のガールズグループになれなかったのは、HIBEが約束を守らなかったからではありません。ミン代表は当時、自分がすべての責任を負ってチームを作ることができるよう要請し、自分の別のレーベルでデビューさせると強く主張しました。HIBEはミン代表の意見を尊重し、SourceMusicの反対にもかかわらず、これらのメンバーをADORに移管し、160億ウォンという巨額の資金まで支援して、ミン代表が望む方式でNewJeansをデビューさせることができるようにしました。このような過程で会社を分割し契約を移転するために、NewJeansのデビュー日程はHIBEの意図とは無関係に遅れざるを得ませんでした。さらに、このような過程をミン代表自身が明らかにしたこともあります。ミン代表は2022年3月24日に掲載されたあるメディアとのインタビューで、ガールズグループプロジェクトは本人の計画のもとで進められ、2022年第3四半期を立ち上げ時期だと直接予告したことがあります。「急ぐデビューは幼いメンバーたちに大きな負担になるしかない。皆を焦らせたくないので、合理的な時期である2022年第3四半期を立ち上げ時期に定めた」との内容まで話していました>

◆デビュー時にNewJeansの広報をするなと言ったという主張について

SourceMusicとミン代表間のR&R論争によりNewJeansのデビュー日程が遅れ、SourceMusicが準備するLE SSERAFIMが先にデビューすることになりました。2つのチームのデビュー時点が続けて重なり、お互いに十分に広報できる時間が不足したため、最小限の期間の広報期間を設定することになったのです。また、LE SSERAFIMのメンバー、咲良さんの場合、HIBEとの契約前から「HIBE移籍説」に関する記事が溢れていました。このような状況で、ADORのデビューチームを「新人だけで構成されたチーム」と言えば、(宮脇)咲良さんがSourceMusicに合流するという事実とNewJeansのメンバー構成に関する情報も一緒に露出される恐れがありました。両チームのニュースバリューを共に守るために要請したことで、これさえも途中で期間を短縮してNewJeansの広報を開始することになりました。

これについてもすでにメールで以下のような回答をお送りしました。

<また、このようにミン代表のインタビューが行われた時期は、LE SSERAFIMのデビュー(2022年5月2日)の2ヶ月前に掲載されたものであり、ミン代表はすでに新しいガールズグループについて十分な時間的余裕を持って広報することができたことがわかります。ミン代表の主張は、ADORの成功のためにSourceMusicとHIBEがどれほど全面的な支援と譲歩をしたかをよく知っている構成員の認識とは大きく異なる主張です。>

◆NewJeansの広報にだけ疎かだという主張について

この主張も内部告発だと送ってきたメールに以下のように詳細に回答しました。

<HIBEのコミュニケーション組織はNewJeansのPRに全力を尽くしています。昨年1年間、NewJeansだけで273件のプレスリリースを作成、配布しました。防弾少年団をはじめグループと個人で合計8チームが活動したBigHit Musicの659件、SEVENTEENなど4チームが活動したPLEDIS Entertainmentの365件と比較しても、決して「NewJeansのPRにだけ疎かだ」と主張するのは難しいです。当社のPRは、すべてのレーベルとアーティストに対して差別なく、最善を尽くして広報を行っています>

◆奴隷契約だという主張について

株主間契約上の競業禁止条項は秘密保持義務がありますが、ミン代表が記者会見でこの点について言及しました。競業禁止は、株主が保有した持分を売却した後、同じ業種で創業することで不当な競争状況を防ぐために買収者側が要求する条項です。どの業種でもよくある条項です。

永遠に縛ったという言葉も事実ではありません。ミン代表は今年11月から株式を売却することができ、株式を売却すれば当社との勤続契約が満了する2026年11月からは競業禁止に該当しません。ミン代表本人が「じっとしていても1000ウォン億稼げる」と表現したほどの大金を保証され、再来年になれば現金化および創業が可能な条件は、絶対に奴隷契約とは言えません。一般の人々は想像もできない破格的な報酬条件です。

さらにミン代表が側近たちと交わしたKakaoTalkの会話にも、2025年1月2日に「プットオプションを行使してEXITする」という内容が明記されています。ミン代表が奴隷契約だと主張する契約書上の売却関連条項の場合、2つの条項の優先順位についての解釈の違いがあり、「解釈があいまいなら、あいまいな条項を解消して問題にならないように修正する」という回答を昨年12月にすでに送りました。ミン代表は「お金には関心がない」と言いましたが、議論を促発した核心争点は報酬の規模でした。

◆ESG経営をせよという主張について

当社は当社が推進できる範囲内でESG経営活動(目先の利益や評価だけではなく、環境や社会への配慮、健全な管理体制の構築などによって持続可能な発展を目指すこと)を実践していっています。会社が手間をかけて推進した環境に優しいアルバムについて、ミン代表は「溶けるフォトカードが言葉遊び」と貶めました。デジタルアルバムのプラスチック素材を紙に、またアルバムケースとフォトカードを環境に優しい生分解性素材に転換するために、会社はかなりの人員とコストをかける必要がありました。これを快く受け入れて投資することがESG経営です。当社はHIBE傘下の全レーベルに環境に優しいアルバムの適用拡大を推進していますが、最も非協力的なレーベルがADORであることを内部の構成員(スタッフ)はよく知っています。

◆対話の試みがなかったという主張について

HIBEはミン代表と株主間契約の変更に関する議論を継続的に行ってきましたが、ミン代表が内部告発だと主張する質問がHIBEに到着した時点で議論が中断されました。それにもかかわらず、HIBEはミン代表が内部告発だと主張する問題提起事案について誠実に回答しました。しかしミン代表は、株主間契約の協議が進められる時期に、むしろ裏でHIBE内部の弁護士と会計士を取り込み、株主間契約の変更と内部告発形式の問題提起方法を諮問を受け、法律事務所と機関投資家などと接触して経営権奪取の議論をしてきたことが、監査を通じて確認されました。

◆巫女(シャーマン)が単なる友人だという主張について

経営全般に細かく介入する外部の人物を単なる友人とは見なせません。対話の過程で公示されていない役員のストックオプション数量、潜在的投資家の名前・投資家別の持分率が記載された経営権奪取構造などがやり取りされており、様々な経営の問題について巫女の提案に基づいて意思決定を行いました。このような対話の相手を単なる知人とは見なせません。重要な会社の情報を会社の関係者ではない外部の人物に無分別に露出し、意思決定に介入し、採用請託も受けた事実を会社は深刻に受け止めています。

◆カムバック時期になぜ…HIBEはNewJeansを大切にしないのかという主張について

NewJeansのカムバックに際してメールで会社を攻撃し始めたのはミン代表側です。法的に有効で、かつ複写手続き確保した資料には、4月から世論戦の準備をせよというミン代表の指示が書かれた記録もあり「雑音を作って会社を苦しめる」という記録もあります。この時期に会社を圧迫すれば、無理に近い報酬要求案を会社が受け入れてくれると思ったのではないかと聞き返したいです。

むしろアーティストを人質に会社を脅迫しているのはミン代表です。報酬案が受け入れられればよく、受け入れてもらえなければ関係を終わらせる口実にしようとしています。当社は数年間、ミン代表の繰り返される要求を受け入れ妥協してきましたが、今回はこのような要求が経営権奪取のためのいわゆる「ビルドアップ」過程だということがわかり、時期に関係なくマルチレーベルの価値を守るために監査に踏み切らざるを得ませんでした。記者会見やインタビューでアーティストに言及するなと何度も提案するのも、当社がアーティストの価値を大切に考えているからです。