2024年、K-POPで”実際に売れた曲”は何だった?
韓国最大の音楽配信サイト「Melon」が1月9日に「年間ランキング100」の2024年バージョンの集計結果を発表した。
1位はHYBEからデビューしたあの新人のデビュー曲だった。また「Melon」は2024年の傾向を細かくコラム形式で説明しており、K-POPでのトレンドがよく分かるようになっている。2024年は1位に輝いたTWSの楽曲にあるような「純愛系の楽曲」の躍進が目立ったほか、「ソロ」「バンド」が存在感を発揮したほか、例年に続き「ガールズグループ」が堅調な活躍ぶりだった。そのなかで「J-POP風」についての言及があり、日本の視点からも目を引くものがあった。
1. plot twist(最初の出会いは計画通りにはいかない) / TWS『Sparkling Blue』
Melonは自サイト内のコラムで2024年を「純粋でフレッシュな恋を歌うアイドルグループの活躍が続いた1年」だとした。この分野の新しい先駆者となったのがTWS(トゥーアス)。今年初めにリリースしたデビュー曲「plot twist(最初の出会いは計画通りにいかない)」で即座にセンセーショナルな人気を博し、その話題性は年末まで続き、年間チャート1位を獲得した。HYBE系の事務所PLEDIS所属で「SEVENTEENの弟分」としても知られる。
また8位にはデビュー前から注目を集めていたILLIT(アイリット)がデビュー曲「Magnetic」で年間チャート8位に入った。「星が降り注ぐようなプラグ&Bジャンルの音楽に10代の少女たちの恋物語を込め、中毒性のあるフックとパフォーマンスまでも話題を呼び、すぐにチャート上位を占めた」。melonは「デビューと同時に高い成績を残した両チーム、来年の活躍が今から期待できる」という。
2. fate(痛いのは大嫌いだから) / (G)I-DLE『2』
「ガールグループの大活躍は2024年も続いた」とMelonはいう。現在の音楽シーンで続くJ-POPトレンドを取り入れた(G)I-DLEのフルアルバム収録曲「痛いのは大嫌いだから」が逆走(3月にリリース後、一度順位を下げながらも再浮上)の末に年間チャート2位に入った。この曲は公開後、一編のアニメーションを連想させる雰囲気でリスナーの間で口コミが広がり、韓国で大反響となった。
また、2024年にはMelonでの「最長期間1位記録」の記録が更新された1年にもなった。aespaの「Supernova」がチャートで15週1位を記録し、新記録を打ち立てた。今年他の追随を許さない成績を残したaespaは、年間チャートに「Drama」「Armageddon」「Spicy」までが入り、その実力を見せつけた。
NewJeansは、計8曲をトップ100入りさせた。Melonはその姿を「歩む道のりごとにセンセーションを巻き起こしてきた」「2024年も彼女たちのポップな魅力を見せる音楽を発表た」と評した。トップ100入りしたのは、15位を獲得した「How Sweet」をはじめ、2022~2023年に発表した「Hype Boy」「Ditto」「Super Shy」「ETA」なども引き続き人気を博した。
Melonは、今年初めてワールドツアーを行ったIVEについても「大衆から熱烈な支持を受けた」として言及している。2023年に発表した「I AM」が年間チャート20位に。「強い持久力を見せた」としている。続いて25位に入った「HEYA」については「韓国的な色彩を美しく刻み込んだ楽曲」と表現した。その他にも「LOVE DIVE」「Baddie」「Kitsch」「After LIKE」など2024年以前の楽曲も年間チャート入りしている。
3. Supernova / aespa『Armageddon』
4. Love wins all / IU『The Winning』
Melonは2024年を「様々なソロミュージシャンたちの勢いも並々ならぬものがあった1年」とも評している。
「その中心には30代初のアルバムを発売したIUがいた」。アルバムの先行公開曲「Love Wins All」は愛が枯れていく時代でも変わらない愛の力を説き、年間チャート4位を獲得。これに加えてタイトル曲「タンポポの綿毛」も高い人気を博し、デビュー16周年でも揺るぎない地位を証明した。
またMelonが「甘い神話を作った」とするのがBIBIの「夜羊羹」。年間チャート16位。バレンタインデーを狙って発売したこの曲は、BIBIがある放送番組で歌った一節で話題を呼んだ。韓国の一般層の反応は一拍遅れたが、着実な人気を誇り、2024年今年最高のヒット曲となった。
5. 一つのページになれるように / DAY6『The Book of Us : Gravity』
6. 雨のラプソディー / イム・ジェヒョン『雨のラプソディー』
7. 綺麗だった / DAY6『Every DAY6 February』
2024年は韓国で前例のないバンドブームが起きた一年でもあったという。この中で最も優れた成績を残したのがDAY6(デイシックス)。2015年にJYPからデビューした6人組は、今年久々に活動を再開。以前発表していた「一つのページになれるように」「美しかった」で大復活を果たし、年間チャートでそれぞれ5位と7位を獲得。また今年発表した「Welcome to the show」と「HAPPY」もチャートインした。
8. Magnetic / ILLIT『SUPER REAL ME』
9. 天上縁 / イ・チャンソプ『天上縁(ウェブトゥーン「仙女外伝」X イ・チャンソプ)』
10. 悩み中毒 / QWER『1st Mini Album ‘MANITO’』
11位以下は下記の通り。推しのグループの楽曲、入ってるでしょうか?
11. To. X / テヨン『To. X – The 5th Mini Album』
12. エピソード / イ・ムジン『エピソード』
13. あなたさえいれば(夏の日の私たち X ナードコネクション) / ナードコネクション
14. にわか雨 / イクリプス『ソンジェを背負って走れOST Part 1』
15. How Sweet / NewJeans『How Sweet』
16. 栗羊羹 / BIBI『栗羊羹』
17. Welcome to the Show / DAY6『Fourever』
18. SPOT! (feat. JENNIE) / ZICO『SPOT!』
19. Drama / aespa『Drama – The 4th Mini Album』
20. I AM / IVE『I’ve IVE』
21. 挨拶 / ボムジン『挨拶』
22. Hype Boy / NewJeans『NewJeans 1st EP ‘New Jeans’』
23. Perfect Night / LE SSERAFIM『Perfect Night』
24. Love 119 / RIIZE『Love 119』
25. HEYA / IVE『IVE SWITCH』
26. あなたのすべての瞬間 / ソン・シギョン『星から来たあなたOST Part.7』
27. Seven (feat. Latto) – Clean Ver. / ジョングク
28. どうやって別れまで愛せようか、あなたを愛しているのに / AKMU『航海』
29. ごめんね 憎んで 愛してる / Crush『涙の女王OST Part.4』
30. 愛はいつも逃げていく / イム・ヨンウン『紳士とお嬢さんOST Part.2』
31. Small girl (feat. D.O.) / イ・ヨンジ『16 Fantasy』
32. Ditto / NewJeans『NewJeans ‘OMG’』
33. 恋みたい / メロマンス『社内マッチングOST スペシャルトラック』
34. Bubble Gum / NewJeans『How Sweet』
35. ETA / NewJeans『NewJeans 2nd EP ‘Get Up’』
36. Super Shy / NewJeans『NewJeans 2nd EP ‘Get Up’』
37. HAPPY / DAY6『Fourever』
38. 砂漠に花を咲かせるように / ウディ
39. 躊躇する恋人たちのために / チャンナビ『伝説』
40. Armageddon / aespa『Armageddon – The 1st Album』
41. Love Lee / AKMU『Love Lee』
42. EASY / LE SSERAFIM『EASY』
43. 事件の地平線 /YOUNHA『YOUNHA 6th Album Repackage ‘END THEORY : Final Edition’』
44. Get A Guitar / RIIZE『Get A Guitar』
45. APT. / ロゼ, Bruno Mars
46. 悲しい招待状 / スンスンヒ(ジファン)
47. すべての日、すべての瞬間 (Every day, Every Moment) / パウル・キム『キスから始めましょうか?OST Part.3』
48. 酔った告白 / キム・ミンソク
49. 優しく私の名前を呼んでくれたら / キョンソイェジ, チョン・ゴンホ
50. Queencard / (G)I-DLE『I feel』
写真=PLEDIS