すでに活動を終えた楽曲が、突如チャートで上昇を始める。
これを韓国では「チャート逆走行(ヨクチュヘン)」というが、4人組ガールズグループ「KISS OF LIFE」がこれをまた成し遂げようとしている。
同グループが10月15日にリリースし、すでにタイトル曲の活動期間を終えた3rdミニアルバム「Lose Yourself」。このアルバムの収録曲「Igloo」が好調なのだという。
所属事務所S2Entertainmentが12日午前に伝えたところによると「韓国の音楽サイト『Melon』では11月11日午前時点でTOP 100チャートの63位に入り、音楽ストリーミング『FLO』、音楽アプリ『GENIE』『Bugs』などでも主要チャートにランクインしている」。
日本以外のアジア圏でも好調だ。
Spotifyのデイリーチャートでは韓国だけでなくシンガポール、台湾、マレーシア、香港、インドネシアなどの地域でもランクイン。Apple Musicの韓国、マレーシア、インドネシア、シンガポールなどにも上位に入っている。YouTube Musicウィークリーチャートでは韓国内の8位、ナイジェリアや、インドネシアなどのアジア圏でもチャートを上昇しているという。
筆者は10月15日のショーケースを現地取材したが、メンバーのベルは魅力をこう口にしていた。
「メンバー全てが愛する曲、『lgloo』は、キャッチ―な魅力が特徴の曲。メロディー、エッジの聞いたラップ、夢幻的なボーカル、そこに似合うダンスもスゴイと思います」
所属事務所側は「中で火を焚いても溶けないイグルー(雪の家)さえも、自分たちの魅力で溶かしてみせる、というメッセージが込められたR&Bヒップホップの楽曲」と説明している。
KISS OF LIFEは以前にも、デビューアルバム「KISS OF LIFE」のタイトル曲「Shhh」やメンバーのナッティのソロ曲「Sugarcoat」などで、発売から期間を経たあとでチャートを上昇したことがある。またデビューから2作目のミニアルバム「Born to be XX」のダブルタイトル曲「bad News」と「Nobody Knows」も、発売から3カ月後にチャートインしており、「Lose Yourself」でも同じことが起きているようだ。
「チャート逆走行」もまた、グループの魅力となっていくだろうか。長く愛される楽曲を歌っている、という点は確かなようだ。
写真=筆者撮影