Categories: ニュース解説

HYBEは「他社アイドル誹謗資料」で何を語っていたのか

10月24日の韓国国会での国政監査で明らかになった「HYBEの他社誹謗資料」。その内容が韓国メディアで報じられている。ここでは、誹謗中傷を除いた内容を紹介する。

事の詳細はこちらにて。

 

YGエンターテインメント所属グループ○○○○の北米ツアーについて

「このチームの興行の始まりにコーチェラがあり、ヨーロッパでも同様の方式で対応戦略を練っているよう」

「○○○(授賞式名)グローバル人気賞の不正投票があり、ほとんどの不正票が○○○○だったとのこと。おそらく○○(メンバー名)の海外ファンダムの関与かもしれない」

 

SMエンター所属○○○メンバー○○に関連して事務所の動向

「確かに最近モニタリングに関して人員を増強したのか、反映システムを変更したのか、何かしら変化があるようだ」

「『沈黙』の化身だったSMがこのままではいけないと判断したような印象だが、最近○○に対する反応が特に良くなかったなか、ちょうど○○が匿名で動物保護団体に1000万ウォンを寄付したとのこと」

「他の団体でもなく動物保護関連の団体というのがTwitterに非常に親和性の高い選択」

「ちょうど1000万ウォンを送ったのも非常に出来過ぎている。1000万ウォン以上は寄付者確認手続きが必要で完全な匿名は不可能とのこと。Twitter側の問題を素早く拾い上げて過度に対応するルートが作られたようだ」

 

SMのメンバー○○○があるバラエティ番組に出演したことについて

「帰り道にスイカを買って持ち上げて帰り、不器用にフルーツポンチを作って食べるといった過程が驚くほど作為的」

「メイクアップ中に突然スタッフが○○に『動物保護団体への寄付』について話し、美談を強調するのも非常に古臭いやり方」

別のメンバー○○について。

「あちこちで浮ついた態度を見せながら、実際は携帯電話でメッセージばかり送っていて、放送中に彼氏と連絡を取り合っているのではないかという噂が少しあったとのこと」

 

CUBEエンター所属グループ(○○)○○○について

「メンバーの顔に鍬で彫るように濃く縦書きの文字を書いていたが、しかも会社がこのメイクアップの状態でポラロイド写真も撮るように指示したとのこと」

「(○○)○○○の上手くいった部分は○○○(メンバー名)とメンバーたちの意志であり、会社は依然としてこのチームが何をしているのかも分からないようだと思わせるエピソード」

「チームのビジョンケア(グループとして何を目指すのか)を適切に行えないまま『○○』(曲名)がヒットしてしまい、実は問題が解決されたわけではなく内部で膿んだ状態で残存しており、このような危機的状況に刺さったトゲのように常に引っかかるだろうという雰囲気。かといって今回のアルバムで○○○が自身の矛盾をすんなりと解決してきたはずもない」

ある中小事務所所属グループ○○○○○について

「メンバー16名が参加した収録曲『○○』の振付映像を公開。ある時点から『元祖江北○○○(HYBEグループ)』の探求的なアプローチを完全に捨て、適当に昔のショーコンテンツや末期の日本のアイドルの雰囲気を使う感じだが、この振付映像は特にそう」

「『超大型』パフォーマンスと海外ツアーを回る時から宣伝していた曲だというが、ただメンバーが多く出てくれば超大型なのかと思うほど稚拙な振付で、メンバーたちの装いも練習状態も大学のサークルレベル以上とは見なし難いほど」

 

STARSHIPエンター所属グループ○○○に対する反応

「特に○○○は成績が突然非常に上がり、継続的にこのチームの人気の実体について疑問を持つ人々が活動しており、○○○(メンバー名)を中心に嫌な印象を与えようとする挑発的な人々もかなりいるため、スウェッグ(HIPHOP的なカッコよさ)を軽々しく見せるのが危険な状態」

「『○○○ ○○』(曲名)に対する体感的な反応の論争が20代前半と30代以上の間の温度差によるものということを考慮すれば、小学生たちが○○○に親和的な反応を示す可能性はあるだろうが、だからといって『大流行』と呼べるほどなのかについては意図的なバイラル(デマ)を少し疑いうる」

自社グループ○○○○○のメンバー○○が他の所属歌手○○○のコンサートに行った一件にについて。

「今回は非常に堂々と行ったためか、挑発的な人々が意外なほど静か」

「○(メンバー名)の熱愛説が逆に他のメンバーたちにプライバシーの余裕をもたらしているのではないかとも思える」

「本当の恋愛があるのに、○○の妄想説が通用するはずがない」

 

29日の謝罪文でHYBE側が反論した通り、このレポートの「全てが悪口」ということではなかった

オンラインコミュニティやSNSなどの傾向を分析しながら、自社アイドルに関するバイラルマーケティング(悪評を利用して話題にすること)のポイントを指摘した部分も存在。これは主に自社所属グループに限定されていた。

HYBE所属グループ○○○○の初動成績について。

「ガールグループ初動100万枚時代として○○○○(YGエンター)-○○○○(HYBE)-○○○(SMエンター)-○○○(STARSHIPエンター)をまとめながら、4世代論とは全く異なるカテゴライジングを持っていく必要があるのではないか」

「『○○○』というワーディング(デマで使われた単語)で数日苦しんだが、『ニュー』を捨てて新しく枠組みを作り直せばよい」

「○○○(SM)のカムバック期間中は○○○○(HYBE)側から面白くて可愛らしい話題が継続的に出るようにコントロールすることが重要」

「些細なことでもファンたちと共有し、共感したいという印象を継続的に伝えるのが良いだろう」

 

HYBE所属グループ○○○メンバーの熱愛疑惑に言及しながらマーケティングの方向性も提示されている

「メンバーシップがチームの価値の非常に大きな部分なので○○○(メンバー名)脱退といった極端なニーズが主流意見ではない」

「しかし当該事件がファンダムの立場では傷つく部分が非常に明確なため、ファンたちが許してくれるふりができるような何らかの『きっかけ』を提供する必要がある」

 

(了)