NiziUの韓国での本格的な活動が始まっている。
3日にはKBS2「ミュージックバンク」に出演。正式デビュー後、初めての音楽番組出演を果たした。
NiziUが韓国デビュー前に語っていたこと 「J.Y. Parkの教え」「自分たちの強み」 =インタビュー全文翻訳
韓国デビューに際し、これまでも「現地の韓国人の反応」を調べてきた。しかし現地メディアはこの日もまだまだ「冷静に様子を観ている」というところだ。初の音楽番組を控えても所属事務所からのプレスリリースの内容紹介に留まっているというところ。
ミュージックバンクの番組サイドが発表した「番組告知」にもそれが現れていた。「カムバック(新曲リリース後、チャートに参加するグループ)」の注目アーティストにはNiziUも加わる資格があったが、そこに名前があったのはVIVIZ 、Weeekly 、Golden Child、テミン (TAEMIN)のみ。日本での実績による特別な扱いはなく、他のアーティストともに小さく名前が入っただけ。ちなみにこの日の1位はIVEに競り勝った男性グループのSEVENTEENだった。
また、韓国からの反応を知る場として、YouTubeのコメント欄は貴重なものだ。韓国の大手ポータルサイト2社は芸能ニュースに対するコメント欄を閉鎖しているためだ。しかし3日の「ミュージックバンク」で披露したデビュー曲「HEARTRIS」の動画は、日本のユーザーによる日本語のコメントがほとんど。なかなか韓国人からの反応が目にできない。
韓国・東国大学メディアコミュニケーション学科講師で韓国メディア「OSEN」元記者でもあるパク・サンヒョン氏はこう説明する。
「学生の間でも、ここ数日でようやくNiziUのことを知っている学生が、知らない学生に『JYPが作った日本のグループで…』という主旨を説明し始めたところですね。今から韓国の認知度が上がっていくところだと思います」
いっぽうで、「HEARTRIS」のYouTubeの再生回数はK-POP全体でもトップクラスを維持。「日本のファンが韓国でのNiziUを押し上げている」という状況にある。
韓国デビュー初日のNiziU YouTubeはロケットスタートで”1位”
そういった事情はさておき。
11月3日は「日本人のみのガールズグループが韓国で本格活動を開始」という特別な一日だった。メンバーの緊張しつつも晴れやかな表情が印象的だった。
そこで、ミュージックバンク出演時、現地に取材に出向いた韓国メディアの報道ぶりのまとめを。そこには小さな変化もあった。
「ミュージックバンク」出演時の固定カメラ(振り付け観覧用)の映像
入り待ち映像時にKBS系列メディアが撮っていた「目線映像」
【その他の入り待ち動画はこちら!】 “緊張の表情” NiziU今日から韓国で本格始動 地上波テレビ局への「入り待ち動画」アップされる
収録の合間に行われたミニファンミーティングのフル動画
※動画はすべてミュージックバンクを放映するKBSの公式アカウントより。
1. マコ
NiziU マコ、ファッショナブルな魅力 [PHOTOEN HD]
2. リオ
じつは上記の「韓国経済」の記事では「リオ」を「ニオ」と表記するタイプミスが起きている。これは現場でメディア担当者同士が口頭でメンバー名を伝えるなかで起きたミスと思われる。韓国語(朝鮮半島の南半分の大韓民国)では冒頭の「R」は発音しづらいため「N」や「O」に変化するという「頭音法則」というルールがある。NiziUには奇しくも「リオ」「リク」「リマ」という「R音」で始まるメンバーがおり、もしかしたら韓国の現場では「二」に近い音で発音されているかもしれない。
3. マヤ
4. リク
5. アヤカ
[写真] NiziUアヤカ、’パク・ジニョンも一目で惚れた美貌’
[写真] あまりに美しく、パク・ジニョンが顔だけ見てデビューさせたNiziUアヤカ
[写真] NiziUニナ-アヤカ、’愛らしい姿に視線を奪われる’
アヤカの報道にはちょっとした変化が見られた。これまではどのメンバーも「写真撮影の現場での印象」を編集側が見出しにしていたが、ここでは「J.Y. Parkがオーディションでアヤカを見た時の印象」「MissAのスジに似ていると感じた」といったエピソードが織り込まれている。韓国メディアの見る目も少しずつ変わってきているか。
6. マユカ
7. リマ
8. ミイヒ
【参考記事】 NiziU韓国デビュー曲「HEARTRIS」 韓国人も興味津々な「ミイヒの歌うパート」
9. ニナ
この日ならではの表情もあるのではないか。
2023年11月3日。よき日の記録として。
執筆=吉崎エイジーニョ(編集長)
初出=Yahoo! ニュース エキスパート