RIIZE「Combo」についての”おっさん的解釈” この曲「時にケンカしても大丈夫でしょ=韓国的世界観」じゃないかっ!?

どうも~

韓国トレンド研究所編集長の吉崎エイジーニョです。

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2010年来、ずっとヨジャグルのファンでした。

ライブ会場に行って涙したり、ソウルで推しの家族が経営するカフェに通い詰めたり、時々取材したり。

なかでも推しが韓国でミュージカルに出る時はチャンスですよね。終演後に演者たちは正面出口から出てくることが多いから、めっちゃ話が出来る!

楽しいんですよね。推しのことを考えるだけでもテンションが上がる。オタ同士で話しても楽しいですし。

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いっぽうで近頃は、すっかりナムジャグルの情報に接することが多くなりました。

数年前にこのサイトの運営を始めてからのことです。毎日毎日、記事の編集・執筆をやるので。

見方がずいぶん変わってきました。どのグループも、自分たちのカラーがあってカッコいい。

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そういったなかでも「RIIZE」は気になるグループのひとつです。

何せ、2023年9月のデビュー曲「Get A Guitar」がめっちゃ聴きやすかった。いい感じで力が入りすぎてなくて、軽快で。プライベートの時間に聴く数少ないナムジャグルの楽曲のひとつになりました。中でもアントン気になります。

以降、ずっと気になってて…もちろんこの9月に出た新しい曲「Combo」も。

ここで一つ、踏み込んだ企画を。

「Combo おっさん的解釈」

女性のファンの皆様とは、ちょっと違った見方もあるかもしれません。

あくまで男性視点からの解釈ということでご容赦を。とはいえ必死に大阪外大で韓国語専攻・学習歴ほぼ30年の妙なテンションをここに注入します!


 

このRIIZEの「Combo」ずばり、

「俺たち 別にちょっとケンカしたって大丈夫な仲だよね? むしろそれくらい強い絆だよね」

という意味だと思うんです。

まずはタイトルの「Combo」について。

辞書上では「〔数人や数個の〕組み合わせ」という意味のようです。

自分たちとファンの関係性を言っている、という想像は行き過ぎでしょうか。あるいは「メンバー同士の関係性」かもしれません。

ちなみに、リリース時に事務所から発表された楽曲の公式説明(原文韓国語)にはこんなことが書かれています。

「お互いの世界をひっくり返し、騒動を起こしながらも、最終的には再びお互いを完璧に作り上げる特別な愛の物語を通じて、爆発しそうな若さの自信が感じられる」

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ただ、この「Combo」では、間違っても「ケンカしようぜ」という挑発をしているのではないと思うんです。まあまさかそんなテーマを曲にして発表しないとは思いますが…。

これ、韓国的な発想だな、とも感じます。

「より仲良くなるために、時に強く意見をぶつけ合う」

本音を言い合うことは時に重要。日本だと「ケンカしたら人間関係も終わりになりかねないから避ける」と考え、とにかく衝突を避ける考え方があるのではないでしょうか。

最近、K-POPシーンを眺めていて印象に残る出来事がありました。昨今のプロデューサー、ミン・ヒジン氏の騒動でのことです。ミン氏側から、HYBE経営陣に対してこんな発言がありました。

「タイマンで来てください」
「私のことを嫌いなら嫌いと言えば済むことです」
(4月25日の記者会見にて)

相手がはっきりと本音を言わず、突然、会社の権限を使って自分を解雇しようとしてきたことへの反発でした。

その後も散々もめた後、5月31日の2度めの会見では驚くべき発言がミン氏からありました。

「和解策を探りたいです」

日本の文化からすると、ちょっとキョトンとするところもあるかもしれません。

一方、この日のミン氏の真意は「お互い意見をぶつけあったんだから、この先は上手くやりましょう」という意味だったと見ています。しかし、その後に結局、解任されるのですが…。

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話が脱線しました。

RIIZEが相手に対し「時にケンカしたって大丈夫でしょ?」と伝えようとしているんじゃない?、そう思えるワケが歌詞にもあります。

サビの手前のパートです。

넌 날 무너뜨리고 다시 일으켜
결국 날 숨 쉬게 한
운명이란 걸 믿게 한 사람 오직 너뿐
I guess we
作詞 KENZIE

ちょっとだけ、こちらからの訳を(あくまで非公式な訳です)。

キミはボクを凹ませてはもう一度立ち上がらせてくれる
結局ボクに一呼吸を与えてくれる
運命というのものを信じさせてくれる
それはキミだけ
ボクはふたりのことをそう思う

ケンカして、ちょっと考えを整理させてくれて、そしてもっと力強くなれる。

相手に対してそういう存在だ、と伝えています。

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MVではどちらかというとメンバーが一人で孤独に陥るような場面が多いですよね。

冒頭のところでソヒが落ち込んだ感じで一人歩く。アントンは寂しそうに音楽を聞いています。

対立し、落ち込んでいる様子にも見えます。

そういったなかで、サビに向かってちょっとずつ「いや大丈夫」という内容に変わっていく。

そしてサビの部分で、いじられてる印象もあるアントンから、サラッとソヒのところに絡んでいくシーンのケミがたまらないっす。

ふだんはマンネとしていじられることも多いアントンから、なんかちょっと遠慮がちにいくところが行くところが。

そのあたりからどっかーんと歌詞の内容と合わせ、「おい、俺たちみんな大丈夫だからね」という世界観へと転じていくという!

そんな関係を事務所側の公式説明では「爆発的な若さの自信」と表現しているのです。

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この「Combo」、今年6月に発売になったアルバム「RIIZING」のエピローグアルバムのタイトル曲としての位置づけでもありますよね。

この夏の活動期間中「ご愛顧ありがとうございました」という意味合いもあるように思います。

それをRIIZEっぽく伝えているのかな、なんてことも。

最近知ったのですが、RIIZEのコンセプトは「一緒に成長しながら夢を実現していくチーム」だそうですね。

まあ、この解釈、違っていたら教えてくださいっ!

私、かつてヨジャグルのインタビューで自分なりの曲の解釈をメンバーに伝え、思いっきり「違います!」とツッコまれたこともあるくらいなんで…

写真=SMエンタテインメント